排卵前に行われるヒューナーテストは、とても微妙な検査です。ヒューナーテストとは別名性交後試験とも呼ばれ、セックスの後に子宮内にパートナーの精子が元気な状態で存在しているかどうかを調べるものです。
しかし、この検査は再現性(2回検査をして同じ結果が出ること)に極めて乏しく、例えば性交時のコンディションや、性交から検査までの時間によっても結果は著しく左右されます。
「不妊ルーム」で女性の訴えを聞いても,最初に行った医療機関では、ヒューナーテストの状態が非常に悪いからと人工授精をすすめられたが、別の医療機関に行くとヒューナーテストは全く問題がなく、しばらくはタイミング法でいいのではないかと、こうした意見の相違はしばしば経験するところです。
メールでの相談でも、第一子を自然妊娠して無事出産した女性が、二人目不妊で治療を受けたところ、ヒューナーテストの結果が良くないからと人工授精をすすめられたそうです。この場合、なぜ第一子が無事妊娠できたのかという疑問がやはり残ってしまいます。
私自身はヒューナーテストは1度でも良好であれば問題ないものと考えていいと思います。逆にネガティブな結果が出た場合には、この検査を3回程度行い、全て結果が良くないということであれば、抗精子抗体のチェックなどを行うべきでしょう。
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21日、『妊娠カウンセリング』の見本本が届きました。一冊の本を出版するということは、手塩にかけて育てたわが子を、社会へと送り出すことにも似ていると思うことがあります。でき上がった見本本を見ると、おもわずなぜてしまいます。そして、その本を通して、自分の主張や考えを、1人でも多くの方々にメッセージしたいというのが著者の心情です。ここまでは、センチメンタルなイントロダクションです。
しかし、子どもが成人して社会に出れば、社会の荒波にもまれるように、ひとたび本が書店に並ぶと、こうした感傷は吹き飛んでしまいます。皆さん、大きなブックストアーで本を探すところをイメージしてください。本棚には、何万冊という本が並んでいます。自分の本が一冊あったとしても、はたして読者は、あなたの本に気づいてくれるでしょうか? そして、手にとってくれるでしょうか? さらには、その本を携えてレジまで足を運んでくれるでしょうか? そう考えただけでも、本を買ってもらうということが、本当に大変なことに思えてきます。
私は最近、「どんな本であれ、売れる本はすべて良い本なのではないか」と思うことがあります。例えば、ある本が1000冊しか売れなかった場合と、10万冊売れた場合を考えると、後者は、前者の100倍の人々に自分の思いが伝わるわけです。本が全く売れなければ、やがて回収され、裁断されて、文字通り紙屑となってしまいます。
私は、発売が近づく度に、しばしばそういう思いにかられるのです。今回の『妊娠カウンセリング』を、ひとりでも多くの方に受け止めて欲しいと願っています。
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放生先生
こんにちは!
先日のNHK「クローズアップ現代」先生もご覧になられましたか?
きっと多くの女性が真剣に見たことと思います。
私も「そうそう、まさにこれなんだ。私が心配してるのは・・・・!」
と心の中で呟きながら見ていました。
社会でのキャリアを積んで、ひと段落ついたところで結婚。
結婚したら自然に赤ちゃんを授かるものと思いきや、
年齢とともに卵子は老化することを知り、
おまけに生まれた時から細胞の数は決まっているだなんて、
一体自分はどんな人生設計を考えていたのか・・・毒づきたくもなります。
もちろん、もっと早くにその事実を知っていたら仕事より結婚を第一に考え
子供もちゃんと持てたのに・・・とは思いません。
しかし、「男女雇用機会均等法」が制定され
女性の社会進出に追い風が吹くようになり
社会で活躍することが自立した女性であるとうたわれた時、
誰かがそのデメリットとして卵子の老化を取り上げ、
子供を持つことが難しくなることもあり得ると声をあげていたなら、
今よりもっと多くのキャリア女性が耳を傾け、
人生設計を軌道修正できたかもしれない・・・・その思いは消えません。
子宝に恵まれた人には、この番組は衝撃だったと思います。
私の両親もすぐに子供に恵まれたくちなので、本当に驚いていました。
私は自分が不妊治療をしているからと言って、
不妊じゃない人と一線を画すのはあまり好きではありません。
たまたま子供ができにくい、そう捉えています。
ただ、卵子に老化があるという事実は、
女性に生理があるのと同じくらい当たり前の事実として
若い世代の人たちにも伝えていくべきと思いました。
番組では卵子の若返りについても取り上げていましたね。
私の親の世代は、不妊治療の内容に卵管造影検査は
まだなかったと聞いたことがあります。
これから何年か先にはきっともっと高度な生殖医療が確立され、
私たちも「昔はそんなこと考えられなかった。今のひとはいいわねー」
なんて思うのかもしれませんね。
でも「今を精一杯生きること」がいちばん大事なんですよね!
限られた中で最善を尽くす。
後ろ向きにならず前を向いて歩いて行けば後悔することもないし・・・。
あの番組を見てもあまり動揺しなかったのは
「前向き精神」が根付いているのかもしれません(笑)。
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女性の生理周期は、視床下部・下垂体・卵巣がいわばネットワーク化されてコントロールされています。脳下垂体から分泌される黄体化ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)および卵巣から分泌される黄体ホルモン(P)・エストラジオール(E2)を通常測定します。
とりわけ月経期間中のLHとFSHの値は基礎値といわれ、通常ではLHよりFSHが高値となりますが、多嚢胞性卵巣(PCO)のように排卵障害が認められる場合、この比が逆転していることがしばしば認められます。一方、P値とE2は高温期の中期に測定されることが多く、この時にP値が低い場合は、黄体機能不全が疑われます。こうした数値は基礎体温表と重ね合わせることで、より確かに状態を把握することができます。一方、生理周期と無関係に測定できる項目としては、テストステロン(男性ホルモン)・プロラクチン(PRL)を測定します。
PRL値は若干生理周期にあわせた変動も見られますが、その変動はそんなに大きなものではありません。PRLは別名乳汁分泌ホルモンと呼ばれるように、授乳期間中は高値にでるホルモンですが、非妊娠時にこの値が高い場合は高プロラクチン血症と呼ばれ、排卵障害の原因ともなります。テストステロンの値は、多嚢胞性卵巣などで、しばしば高値が認められます。
またホルモン値ではありませんが、クラミジア抗体の検査も重要です。血液検査によるクラミジア抗体の検査は、IaA抗体とIgG抗体を調べ、前者の陽性は現在の感染を、後者の陽性は過去の感染の既応を意味しています。
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子宮卵管造影検査はその必要性をどれだけ強調しても、強調しすぎることのない重要な検査だと私は考えています。女性側の通過因子の検索を唯一画像情報として入手しうる検査です。また、この検査を行った後に妊娠し易くなることは、不妊診療の現場にあるものにおいては常識といっていいことです。
子宮卵管造影検査とは、子宮口から子宮・卵管に向かって造影剤を注入してX線撮影を行うものです。これにより、子宮内腔の形態や、卵管の通過性を画像情報として得られるのみならず、骨盤内の癒着状態もある程度評価することもできます。この検査で使用する造影剤には油性と水性のものがあり、それぞれに長所と短所があります。
私が「不妊ルーム」に訪れる女性と話しをしていて思うことは、子宮卵管造影検査を行われずに、不妊治療がなされているケースが多いということです。この理由は、なによりも子宮卵管造影設備のない婦人科の医療機関が多いからです。
こうした場合には子宮卵管造影検査の代用として、卵管通気・通水検査が行われていますが、この検査では画像情報は得られませんし、この検査において言えることは、両方の卵管が詰まっているか、片方の卵管に通過性が認められるといえることであり、それ以上の情報は得られません。
したがって不妊の検査、治療を女性が希望するのであれば、自分が受診する医療機関で子宮卵管造影検査を行えるかどうか、必ず確認しましょう。
私は基礎体温が二層性で、精液検査に異常が認められず、卵管造影検査において通過性が確認されれば、女性の年齢にもよりますが、3ヶ月~半年程度、自分達だけで様子をみてよいのでは、とアドバイスすることもしばしばです。
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