今や携帯電話は、ひとり1台(2台、3台と持っている方もおられますが)の時代です
が、この携帯電話も相当に進化しているようです。電話をかける以外に、写真が撮れ
る、メールが送れるというのは、基本的なスペックでしょう。
駅の改札で携帯をかざしたり、そのそばのキオスクで、携帯でお買い物などをしてい
る人をみると、プリペイド機能なども充実してきているのでしょう。私は携帯電話に
関しては、かなり遅れているほうなので、そういったことはできません。
しかしこのように、ひとつの機械に、多くの機能を持たせる「複合機」というものが
本当に便利なのか、、、と思ってしまいます。ようするに、「もし携帯電話をなくし
てしまったら」と、考えてしまうのです。私はこうした複合機というものが好きでは
ありません。
複合機といえば、つい先日も私が親しくしているフリーランスライターの方から、取
材依頼がありました。聞けば、「FAX、スキャナー、コピー、電話、プリンター機能
を、1台で行える製品の便利さについて語ってくれないか?」と言うのです。
私は即座に、「複合機は使っておらず、FAX、スキャナー、コピー、電話、プリンター
、それぞれを、単体として使っている」と言うと、電話の向こうで頭をかいている姿
が目に映るようでした。
たしかに日本のように住宅事情の悪いところでは、こうした複合機のニーズは大きい
でしょうが、私はどうしても、その機械がシャットダウンした時のことを考えてしま
います。
3日前の台風の朝、自宅でパソコンを立ち上げると、インターネットに繋がらなかっ
たので、ふとそんなことを思ってしまいました。
最近の「不妊ルーム」に通院される方に認められる顕著な傾向として、二人目不妊の
増加があります。
よくある例として、一人目を「不妊ルーム」で妊娠された方が、4〜5年経過して、
二人目を希望してふたたびお見えになるというケースです。こうした場合、4歳〜5
歳、年をとってから、再度妊娠にトライすることになります。
最初の妊娠が30歳前後であれば、年齢的な影響はさほどないのですが、最初の妊娠
が30代半ばであれば、苦戦するというケースも少なくありません。通院される側と
しては、子どもが誕生すれば、二人目どころではなくなりますから、そのお子さんが、
幼稚園に通い出して、手が離れた頃から、二人目を考えるというのが、一般的だから
だと思います。
そうした数多くの相談を多く受けて思うのは、なんとか、一人目のお子さんの ”卒
乳 ”を完了したら、二人目を考えられないかということです。実際には、たいへん
な時期で、二人目どころではない状況かもしれませんが、、、。
もっとも「不妊ルーム」の方でも、9年あまりの歳月が流れるあいだに、進化してき
ました。これまでも、比較的に年齢の高い女性に対しては、漢方薬を中心としたフォ
ローアップをおこなってきました。そして一昨年からは、37歳以上で、生理中
のFSHの値が高い方に対して、血中のDHEAを測定し、その値が低ければ、”DHEA “と
いう新しいサプリメントを取り入れました。この新しい方法によって、沢山というわ
けではありませんが、それ以前に比べて、37歳以上の女性で妊娠される方の数が、
確実に増えてきました(DHEAに関しては、この「院長ブログ」の5月22日をご参照
下さい)。
今後も「不妊ルーム」は、通院される方の希望に寄り添って、なんとか願いが叶えら
るように、努めて行きたいと思っております。
今日は朝から台風18号の影響で、自宅のカーテンを開けるや、すごい暴風雨でした。
そしてパソコンを立ち上げて驚いたのが、インターネットにアクセスできないことで
した。そのことは、クリニックのパソコンで、メールのチェックもできないかも、と
いうことを意味します。ですから、雨のなか、車を運転しながらも本当に憂鬱な気分
でした。
私は、こうした事態に備えて、最も使用頻度の高いパソコン以外に、2台のパソコン
を常時用意し、それぞれ別のルートからインターネットにアクセスします。その内
の1台をまず立ち上げてみたところ、問題なくインターネットにアクセスできました。
このサブのPCでもメールチェックができるように設定してあり、問題なくチエック
も行えましたので、少し安心しました。
こういう日はまず、スタッフがクリニックに無事たどりついて、勤務が出来るのかと
いうことを、院長の立場にある自分としては心配します。ようやくスタッフが揃って、
クリニックのスタンバイが完了しました。診察時間の前から、通院者のかたより、
「電車が止まっているので遅れます」という連絡、「クリニックは通常通り診療して
いますか?」などという問い合わせの電話がたくさんはいります。
また、こんな暴風雨の中にもかかわらず、レインコートの襟を立て当院に来られる方
を見ると、こちらの方が申し訳ない気持ちになります。
そうした方々の少しでも多くの希望を叶えられるよう、私自身力になりたいと思いま
す。クリニックの窓から、強い風で激しく揺れる木々を見ながら、ふとそんなことを
思いました。午後には台風一過の”快晴 ”となりました。
私はこれまで、妊娠に関する本を6冊出版しました。前回とりあげた『妊娠レッスン』
は、2002年の12月に出版しました。内容をアップ・ツ・デートに、さらに私の
新しい考えを取り入れ、書き直して、2008年1月、『新・妊娠レッスン』へとバ
トンを渡しました。
『妊娠レッスン』の出版から遅れること1年半、2003年の12月に出版した『妊
娠力』は、発売から6年近く経った今でも、根強い人気を持つ不思議な本です。『妊
娠力』のテーマは、以下の2点です。
”不妊治療を始める前に自分たちで何ができますか”
”平常心で不妊治療を受けるにはどうしたらいいですか?”
『妊娠力』という本は、カップルのメンタルなことに焦点を当てているために、医学
的内容が占める割合が小さく、おかげで本が古くならないのかもしれません。
私の所には今でも、
「『妊娠力』のおかげで、娘を授かることができました」
「『妊娠力』は目からうろこの本でした」
などといったお礼のメールをよくもらいます。
私はベスト・セラーよりは、こうして年月を経ても、変わらぬ読者がいてくれるロン
グセラーにより魅力を感じます。
これからも『妊娠力』が、不妊に悩むカップルを勇気づけてくれることを、私は願っ
ています。もし、機会があれば、最近の私の思いや、当院に通院されてお母さんになっ
たOGの声、新しい発見を盛り込んで、よりカップルの「妊娠力」を高める本にリニュー
アルできないか、私は今、思案しています。
「うつろいやすい」という意味の言葉を、英語でテンポラリーと言いますが、これと
対をなす言葉に、「コンテンポラリー」があります。「コンテンポラリー」とは、
「同時代の」「時を同じくする」といったような意味です。私はこの言葉が大好きで
す。
私は今から7年余り前に、私の最初の著書となる『妊娠レッスン』(主婦と生活社)
という本を出版しました。この本は著者である私自身が驚いたことに、多くの読者に
受け入れられ、増刷を重ねました。最終的に13回印刷され、計5万5千部が出版に
なりました。さらにこの本は、人から人へとセカンドハンドでも読み継がれましたか
ら、『妊娠レッスン』に目を通した人の数は、その何倍にもなるだろうと思います。
なぜ『妊娠レッスン』が、そんなにも多くの人々に受け入れられたのか? それは一
言で言えば、”「コンテンポラリー」感のある本だったから ”ではないかと、私は
思っているのです。
当時私は、本のことは右も左もわからないよちよち歩きの状態でしたから?集者の
手の鳴る方へと歩いていたようなものでした。しかし、今になって振り返ってみると、
『妊娠レッスン』は、当時本当に多くの方々が、私と一緒に伴走してくれたことに、
改めて気付きました。
何よりも編集者が、私の原稿を評価してくれ、「より良い本にしましょう」という情
熱を持っていました。また、当時「不妊ルーム」に通院されていた方や、「不妊ルー
ム」を卒業されてママになったOGの方々も、数多く応援してくれました。そして、私
のところに届く数多くのメールの内容なども本の中に盛り込むよう努めました。
『妊娠レッスン』は、当時の私の考えに共感してくれた、多くの人々の「コンテンポ
ラリー」な気持ちが、1つになってできた本に思えます。そうした熱意が、多くの読
者の心を動かしたのではないかと思うのです。「不妊ルーム」は、その当時の気持ち
を忘れることなく、今現在を生きる女性達に寄り添った「コンテンポラリー」な部屋
でありたいと願っています。