「妊娠力」は「夫婦力」
27 11 月 2009
「妊娠力」という言葉は、私が今から7年前に最初に口にした言葉です。つま
り私が作った造語です。私が作った言葉ですから、いったいどういう言葉か、その辺
のことをお話ししたいと思います。
医学用語で、「妊孕性(にんようせい)」という非常に難しい言葉があります。
「妊孕性」というのは、わかりやすく言うと、”妊娠し易さ”、そういうことです。
例えば、女性は30歳過ぎると「妊孕性」が少しずつ低下し始め、35歳を過ぎると、
そのスピードは早くなる。そういったような使われ方をします。”一人の人間の持つ
妊娠しやすさ”のことを「妊孕性」というわけです。
少し面白い話があります。今から5年ほど前でしょうか。ある新聞社の取材を受け
たことがありました。記者の人が、私に質問してきました。
「妊孕性という言葉は、男性にも使っていいのか?」そういう質問を受けたのです。
私自身、そういうことを今まで考えたことが無かったものですから、ちょっと答えに
窮してしまいました。すると、その記者さんが、「妊娠して、子供を孕むのは女性の
方なんだけれども、パートナーの方はそれに協力して孕ませるんだから、男性にも使っ
ても良いんじゃないか」そういうふうに、勝手に本人が納得してしまった、というこ
とがありました。
では、「妊孕性」という言葉を、単純に易しくしたモノが「妊娠力」なのか?
私自身はそういうふうには考えてはいません。男性にあてはまるかどうかは別にし
ても、「妊孕性」という言葉、一人の人間の持つ妊娠し易さを「妊孕性」というので
すね。それに対して、私がイメージした「妊娠力」という言葉は、カップル二人の間
から生まれてくる力です。そういうメッセージを伝えるために、『妊娠力』という本
を出したわけです。
ですから、例えば二組のAというカップルと、Bというカップルがいたとして、そ
して、ともに、不妊に関する問題がなかったとします。そして、Aというカップルは、
夫婦の愛情が深く結ばれていて、B夫婦はそうでもなかったとした場合、その個々の
妊孕性は同じかもしれない。しかし、夫婦の持っている「妊娠力」には、大きな違い
があると思うのです。そういったやわらかいイメージを、「妊娠力」という言葉に私
は持っているのです。
「不妊ルーム」のフォローアップは、2人の妊娠力を高めることを、第一としていま
す。
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