「不妊ルーム」に通院されている方や、ホームページをご覧になった方で、DHEAに関
する問い合わせが、私のもとに多くきております。そこでもう1度、当院でDHEAを採
用するようになった、そのいきさつについて述べておきます。
DHEAは、アメリカではスーパーマーケットなどでも買えるサプリメントです。平たく
いえば、男性ホルモン、女性ホルモンの原料ということができます。ひとは年をとる
と、男性ホルモン、女性ホルモンが減少してきますが、それはDHEAの減少によるとも
考えられています。そしてそのDHEAが、不妊治療の分野で、最近注目されているので
す。
今から3、4年前に、体外受精に力を入れている医療機関で、DHEAを高齢の女性を中
心に投与しているところがありました。その医療機関のホームページによれば、DHEA
を服用することによって、”質の良い卵 ”を採卵できる確率が高くなるということ
でした。
私はその時点では、その話を信じてはいませんでした。しかし、それからしばらくし
て、やはり体外受精に力を入れているクリニックのホームページで、DHEAについて記
載されていました。それによれば、卵の質が向上すると指摘するとともに、アメリカ
ではすでに、DHEAに関する論文がいくつも発表されていることがわかりました。DHEA
を使用することは、EBM(科学的根拠に基づいた医療)であるということです。
またその医療機関のホームページには、DHEAの服用によって、FSHの値が低下した実
例も示されていました。こうしたことから、「高齢の女性がDHEAの服用によって ”
質の良い卵 ”が採れるのであれば、不妊治療のベースキャンプと位置づけている
「不妊ルーム」でも、このサプリを服用することによって、”質の良い卵 ”が排卵
するのではないか」と、私は考えたのです。
それに加えて私がDHEAの採用に踏み切ったのは、採血によって血液の中のDHEAの値を
知ることができ、しかもこの検査が「健康保険適用」になっていることでした。です
から、私は「不妊ルーム」に通院されている女性で、本人が希望する場合や、37歳
以上の女性に対しては、DHEAの値を測定し、その値が低い場合にDHEAを投与するとい
う方法を採用してきました。
これまでの経験から、DHEAを服用することによって、ほとんどの女性で血中のDHEAの
値は上昇してきます。しかしながら、それが直接妊娠に結ぶつくという簡単な話では
ありません。しかしながら、漢方薬単独でフォローアップしていた頃に比べ、DHEAを
使うようになってから、妊娠される37歳以上の女性が増えてきたことは紛れもない
事実です、
当院ではここ数年、第1子を当院で妊娠され、その後出産された女性が、4.5年経っ
て再度「不妊ルーム」を訪れるというケースが急増しています。こうした場合、40
歳前後になって2人目を望むということにもなるのです。ですから、これからもDHEA
の出番が多くなってくる、私はそのように感じています。
感想などは、「不妊ルーム」HPからお願いします。
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「なぜ、本を書くのか」と、自問することがあります。
私は物書きではありませんから、別に本を出さなくても、生きてはいけます。また、
今日では、本以外にも自分から情報を発信する手段として、Web上に、ホームペー
ジを開設することもできれば、このようなブログという方法もあります。また私は、
ホームページも開設しています。しかし、それでもなお、本にこだわり続ける理由が
あります。
クリニックの開設から10年あまりの間に、私は数多くの雑誌、新聞などの取材を受
けてきました。こうしたプロの編集者、記者、フリーランス・ライターは、ほぼ例外
なく優秀な人達で、私の意見や考えを、雑誌、新聞などのメディアを通して伝えてい
ただいてきました。
しかしながら、私は新聞や雑誌というものに、ある種のフラストレーションを感じま
す。そのフラストレーションの正体が何かといえば、「テンポラリー感」だと思いま
す。すなわち、新聞に掲載されているどんなに優れた記事も、明日になれば古新聞と
なってしまいます。雑誌もまたしかりです。図書館にわざわざ出かけて、新聞や雑誌
のバックナンバーをたどるなどという人は、一握りでしょうし、私自身そうしたこと
は、ほとんどありません。Webを利用することもできますが、私はあまり好きでは
ありません。
自分の主張、意見、考えを末永く世の中にアピールする。本の存在理由は、ここにあ
るように思えます。本は、上手に作り、読者に伝わる「メッセージ力」があれば、長
い寿命を持って、本屋さんの本棚からメッセージを発する可能性があるのです。その
ことを私に教えてくれたのは、最初に出した『妊娠レッスン』(主婦と生活社)でし
た。
『妊娠レッスン』は、実に6年もの間、多くの本屋さんで、常備本としての扱いを受
けました。そして、多くの人々に手にとってもらうことができました。現在のように
情報の移り変わりが激しい時代にあって、長い寿命を持つメディアというのは、本だ
けではないか。私にはそのようにさえ思えてきます。
もっとも、著者名を記して本を出す以上、その内容について著者としての責任がつい
てきます。それだけに、共同作業人である編集者の重要性は、どれだけ強調しても強
調しすぎることはありません。『妊娠レッスン』は、編集者の能力の賜物だったかも
しれません。本は編集者によって決まる、最近私が痛感していることです。
そして、私は本を執筆するときに、心がけていることは、今を生きる人々の気持ちや
声を、本の中に落とし込んでいきたいということです。つまり、「コンテンポラリー」
でありたいということです。”テンポラリーよりコンテンポラリー”、私が本に取り
憑かれる理由でもあります。
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「院長ブログ」を再開してから、なるべくこまめに更新しようと努力をしています。
しかしながら、やらねばならない仕事も多く、ままならない、もどかしさもあります
が、、、。
数ヶ月前に、二人の方から私が書いたブログ記事に対して、「大変、ためになった」
「面白かった」というメールが私の元に届きました。一つの記事を二人の方に、同じ
ようにポジティブに評価してもらったことで、こちらの方も大変勇気づけられました。
と、同時に私が思ったことは、その記事がたとえ面白いものであったとしても、更新
を重ねていって、古い記事になってしまうと、全く皆さんの目に触れなくなってしま
うのではないかということです。ですから、私はこれから、皆さん方から ”よかっ
た”という感想を頂いた記事に関しては、見直しを行いながら、繰り返し掲載したい
と思いました。
ブログの記事は、新しいものから3つ、せいぜい5つくらいしか読まないとも言われ
ています。「お気に入り」などでチェックして、定期的に閲覧されている方を除けば、
こうした掲載のしかたも大切なのではないかと考えたのです。
皆さん方に、私のブログを読んで感想などがありましたら、トップページの一番上の
【問い合わせ】をクリックしていただき、そこから、メールで感想をよせていただけ
ないでしょうか。私にとって、励みにもなりますし、これからも努力をして、こまめ
に更新していこうというモチベーションもあがります。
この場をおかりして、これからも「院長ブログ」 ”「不妊ルーム」の窓から”よろ
しくお願いいたします。