7月の妊娠
31 7 月 2010
7月は、今年に入って最多の15名の方が妊娠されました。しかし素直に喜ぶわけに
はいかないのは、妊娠された15名のうち、3名の方の流産が判明したからです。ま
た妊娠された方も、21歳〜44歳と、年齢層に広がりがありました。
今月も妊娠反応陽性時に、10名の女性に漢方薬を処方しておりました。また、男性
因子の治療でも2名(1名は、カップルともに加療)の方が妊娠されました。「不妊
ルーム」では、男性因子の治療には、必ず漢方薬を併用しておりますので、11カッ
プルまでが、漢方薬を使用しての妊娠ということになります。
ある妊娠された女性から、「これまで不妊治療の専門医療機関で、色々な治療を行っ
てきましたが、まったく妊娠にいたりませんでした。しかし先生のところに来て、わ
ずか2ヶ月足らずで、漢方薬の服用のみで妊娠できました。私のどこに漢方薬が効い
たのでしょうか?」と質問されました。しかし私は、答えに窮してしまうのです。漢
方薬というのは、色々な生薬の合剤となっていますので、どこにどう効くかという説
明は、本当に難しいのです。
私が医学部の学生だった頃、特別講義で漢方を専門とする医師の話を聞いたことがあ
りました。その医師が説明するには、西洋医学の薬には、ターゲットとする器官があ
り、クスリはそこに向かっていく。しかし、漢方薬のターゲットをあえていうなら、
「体のゆがみ」であり、「体のゆがみ」を整えることにより、結果として、そのゆが
み中に存在している病気も矯正されるというような説明をされ、妙に納得してしまっ
たことを、昨日のことのように覚えています。
妊娠反応陽性時の「不妊ルーム」での治療内容は、下記の通りです。
Aさん 21歳:タイミングのみ(ー)
Bさん 44歳:漢方薬+クロミッド(ー)
Cさん 40歳:漢方薬のみ(+)(当院で第1子)
Dさん 33歳:漢方薬+高プロラクチン血症の治療(+)
Eさん 29歳:漢方薬+高プロラクチン血症の治療(+)
Fさん 35歳:漢方薬+クロミッド(ー)(当院で第1子)
Gさん 30歳:タイミングのみ(ー)
Hさん 33歳:漢方薬のみ(ー)
I さん 33歳:男性因子の治療(+)
J さん 33歳:タイミングのみ(+)
Kさん 39歳:タイミングのみ(+)
Lさん 35歳:漢方薬+クロミッド、男性因子の治療(+)
M さん 34歳:漢方薬のみ(ー)
Nさん 36歳:漢方薬のみ(+)
Oさん 34歳:漢方薬のみ(ー)
※(+):不妊治療歴あり、(ー):不妊治療歴なし



