第一子を「不妊ルーム」で妊娠、そして出産され、二人目を希望されて「不妊ルーム」を再訪される人が増えていることを、このブログで述べてきました。そして、問題となるのが、一人目を出産されて、4~5年経って来院されるケースが多いことです。こうした場合、女性の方がかなり高齢になっていて、二人目不妊で苦労することも多いのです。
一人目のお子さんを出産したあと、お母さんは授乳を行います。そして、授乳している期間はプロラクチン(別名、乳汁分泌ホルモン)が分泌され、それによって乳汁の分泌が促されているのです。そして、このプロラクチンが高い状態を「高プロラクチン血症」と言い、不妊症の原因ともなっています。平たく言うと、授乳期間中は妊娠しづらいわけです。
しかし、当院で実際、授乳されている方の、プロラクチンの値を測定してみると、その値が正常範囲内の女性も少なくありません。第一子を出産した年齢にもよりますが、二人目を希望されるなら、早めに取り組まないと、年齢の壁というものに直面しかねないのです。
授乳中に妊娠をしたという方は、私もよく耳にしていますし、あなた方のまわりにも、きっといると思います。世の中には、年子(一歳違いの兄弟)もよくあることですから、そうした場合のかなりの方は、授乳期間中に妊娠したと考えられます。
本でもたびたび述べているように、家族を持つということを「ファミリープランニング」ではなく、「ライフプランニング」と考えて頂きたいと常々、思います。
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最近、IVFカウンセリングを希望されて来院される方が増加しています。ブログにアップした「Vではなく、なぜYなのか?」に関係する話ですが、こうして相談にみえる方は、体外受精を経験されている方が多いのです。
私は前々から思っているのですが、IVFカウンセリングに来られるのであれば、Yの字の分岐の前、すなわち体外受精にエントリーする前に来て欲しいと、痛切に感じます。なぜなら医療費、妊娠率、そして体外受精の方法は、医療機関によって、ばらばらだからです。そしてここ数年、体外受精の医療費に、大きな変化が現れています。
これまでは、体外受精というと、一括して40万~60万円を支払うというのが当たり前の医療でした。こうしたやり方では、この治療を受けるカップルの負担は、本当に大きなものになります。ところが最近になって、「成功報酬制度」「成果報酬制度」といって、体外受精のステップを3~5つに分けて、それぞれのプロセスに課金するする医療機関が、少しずつではありますが増えてきました。こうしたシステムのもとで体外受精をおこなえば、それぞれの段階での課金となりますから、治療を受けるカップルの経済的負担も段階的になり、また納得もできると思います。
体外受精は、妊娠率が25%に満たない、そして医療機関選びがすべてを決めてしまう、ギャンブルに近い医療だと思います。幸いなことに、私はこれまでに6、200名以上の方の不妊相談を受けており、その経験から体外受精に関する医療機関マップがあります。体外受精を受けるのであれば、「エントリーする前にセカンドオピニオンを求める」、そうしたことが当たり前になって欲しいと切に思います。
「不妊ルーム」のIVFカウンセリングが、ささやかながらも、そうした場でありたいと願っています。
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DHEAについてはこのブログでも、たびたびとりあげています。今回は、男性ホルモン(テストステロン)とDHEAの関係について説明したいと思います。
「不妊ルーム」に相談にこられる方には、「DHEAは女性ホルモンの原料です」という説明をしています。女性は35歳を過ぎたあたりから、DHEAが減少しはじめ、40歳を過ぎるとそのスピードは速くなります。そのことが女性ホルモンの減少につながり、妊娠しづらくなるとも考えられています。
しかし、DHEAは男性ホルモンの原料でもあるわけです。したがって、DHEAの値が低い女性に、DHEAサプリメントを服用してもらった場合、男性ホルモンの上昇もあり得るわけです。ですから「不妊ルーム」では、DHEAを服用されている方には、その値のモニターの際に、男性ホルモンの値も同時に測定するようにしています。
最近、当院が検査を依託している解析機器が新しくなりました。その結果、ホルモンの値をより精密に検査できるようになり、男性ホルモンの値が基準値を超えることは極めてマレですが、その値にかなりアップダウンがあることもわかってきました。ですから、私はDHEAはサプリメントであっても、自己判断で服用すべきではないと思っています。
検査の機械が新しくなったことで、より細かくDHEAの服用量をコントロールできるようになりました。そうしたことが「不妊ルーム」での最近の好結果に繋がっているのかもしれません。
「10月の妊娠」も好調なのですが、DHEAサプリメントが重要な脇役なのかもしれません。11月になりましたらご報告したいと思います。
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ものごとは「とらえ方次第」というお話をしたいと思います。「一病息災」という言葉をご存知でしょうか。健康そのもので、「医者になんか、かかったことない」という人より、持病を抱えていながらも、健康に気をつけている人の方が長生きをすることはよくあります。
10月4日に100歳を迎えたスーパー老人、日野原重明医師は、若い頃に結核を患い、1年という長期間の療養生活を強いられました。長生きをしている人で、若い時に大病をしたという人は、本当に多いのです。また、高血圧症、糖尿病などの人は病院が身近ですから、検査の過程で早期ガンが見つかるということもまれではありません。一つの病気を持つことによって、健康に対する自覚が人一倍強くなりうるということです。
妊娠に関しても、多少なりとも支障を感じる状況があるとするならば、そのことをポジティブに考えてみましょう。子宮、卵巣のチェックの延長線上に、子宮ガン、卵巣ガン、そして最近、都市部を中心に若い女性に急増している乳ガンチェックなどを頭に入れておきましょう。
「不妊ルーム」で、ピロリ菌チェックによる胃ガンの予防や、乳ガンチェックなどを取り入れているのも、こうした観点からです。もちろん小さなクリニックですから、おこなえることには限りはありますが。
皆さんも食生活、生活習慣など、身の回りを見直してみてはいかがでしょうか。ブログでも何度も述べているように、妊娠は始まりではなく、スタートラインに過ぎません。これからの長い人生は、健康あってのものです。
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「不妊治療」と「自由診療」の関係について、お話をしてみたいと思います。
自由診療といえば、胸を大きくする豊胸手術、瞼を二重にする美容外科が有名ですが、目の角膜の屈折率を変えるレーシック、歯並びをきれいにする歯列矯正なども自由診療です。こうした医療は患者の希望を、医療機関側が応えるという形でおこなわれます。最初から最後まで全額自己負担の自由診療です。ですから、誰しも医療機関選びには、慎重にも慎重を期すと思います。
ところが不妊治療は、一般の検査、タイミング法までは健康保険が適用されます。そして、第2段階の人工授精にエントリーした時から自由診療になるのです。ここに大きな落とし穴があるように私は思います。
日本人の場合、医療は医師に “お任せする” という考え方がベースにあります。例えば「タイミング法をA先生にお任せしたのだから、人工授精も、そして体外受精もA先生にお願いする」こうしたことを、当然のように思っているのです。私はこうしたステップアップ法によって、結果の出ないトラック・レースを走り続けてきた人を、数多く見てきました。
大切なことは、それぞれの医療を誰に任せるのかということに、自主的な考えを持つことです。私が著書でもたびたび述べている、”患者” ではなく “消費者” という自覚を持つべきだというのは、そういうことなのです。不妊診療は、保険診療と自由診療の二段構えになっていることは、頭の中にインプットして下さい。なぜなら、自由診療は、保険診療以上に医療機関の実力の差がとても大きいからです。
そして、どの医療機関を次のステップで選ぶかという時に、とても有効なのがセカンドオピニオンだと思います。「不妊ルーム」のカウンセリングで、私がセカンドオピニオンを提供し、レールの切り換えを上手く行い、妊娠、そして出産に至ったカップルは数多くいます。
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