不妊治療シンドロームとセックスレス
21 12 月 2011
スギ花粉症のシーズン中に「薬が効かなくなった」といって、医師のもとを訪れる鼻炎の人はたくさんいます。こういう場合、たいてい点鼻薬の使いすぎです。このような症状は「点鼻薬性鼻炎」などとも呼ばれます。これと同じように、不妊治療を受けて、不妊治療そのものがストレスになり、不妊症をますます悪化させてしまう「不妊治療不妊」の人がたくさんいます。
また、不妊治療を受けて、セックスレスになってしまうカップルも少なくありません。「不妊ルーム」のカウセリングでも、セックスレスについての相談をたくさん受けています。
不妊治療を続けていると、夫婦生活をもつことが、子づくりの目的のみに行われるようになりやすいということです。このような思考が芽生えると、セックスすることを負担に感じたり、セックスそのものを拒否することにつながってしまします。また、そこまでいかなくても、排卵日のみのピンポイント・セックスになっているカップルもよくいます。
不妊治療においてタイミング法を行う場合、医師はもっとも確率が高い日をポイントアウトしますが、このことは、ほかの日にセックスしてはいけないということを意味しているのではありません。それどころか、ほかの日にセックスしないと、妊娠の確率は低くなります。これでは、みすみす自然妊娠の可能性を狭めていることになり、何のために治療を受けているか分からなくなります。このような傾向は、何年間も不妊治療に通っている人ほど顕著になります。
私はこのように、不妊治療がストレスとなって、不妊治療不妊になってしまったり、夫婦仲が悪くなったり、セックスレスになったりといった、不妊治療によってネガティブな状態におちいってしまうことを、「不妊治療シンドローム」と呼んでいます。
こうした状態から抜け出すにはどうしたらいいか? そのためのひとつの方法として、不妊治療を一時休止することがあります。不妊治療が長引くにつれて、治療がステップアップするにつれて、患者さんのストレスが加速度的に増えていく場合が多いようです。患者さん自身、視野狭窄におちいってしまう傾向もあります。そして孤独感を強く感じている人がほんとうに多いのです。
しかし、不妊治療に強いストレスを感じたら、思いきって一度治療を中断してみることを考えましょう。「不妊ルーム」に来られる方には、「不妊治療を休んでみるのも不妊治療です」と、アドバイスすることがよくあります。そしてゆったりとした気分で、夫婦ふたりの生活をエンジョイしてみてください。そのほうが案外、妊娠に近づいたりするものです。
ご感想などは、HP「不妊ルーム」トップページの
【お問い合わせ】から、およせください。お待ちしております。
★記事が印象に残りましたらクリックをお願いします。
★ブログ連載のはげみになります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
![]()

